
薄い板を曲げると強くなるのはなぜ?― 断面剛性の向上効果をやさしく解説 ―
ペラペラな板がなぜ「曲げると強くなる」の?機械設計の現場では、「薄い板はそのままだと弱いけれど、折り曲げると驚くほど強くなる」という現象がよくあります。たとえば、✔ アルミのL字アングル(山形鋼)✔ プレス加工された筐体のリブ✔ ダンボールの折り目や補強ラインこれらはすべて、「板に曲げを加えることで剛性を高めている」設計です。では、なぜ“曲げる”だけで強くなるのでしょうか?その秘密は、「断面二次モーメント(=断面剛性)」という力学の考え方にあります。