【ミツトヨ】デジタルノギスの選定ポイントと注意点【シンワ】

現場作業の効率化

機械設計において、部品の寸法測定は設計精度や品質管理に直結する重要な作業です。そのため、測定具の選定は慎重に行う必要があります。

特に、ノギスは幅広い寸法測定に対応できる基本的な測定工具ですが、近年はデジタルノギスの普及が進んでおり、従来のアナログノギスと比較して多くの利点があります。

今回は、デジタルノギスの特徴やメリット、選定ポイント、注意点などを詳しく解説します。


目次

デジタルノギスとは?

デジタルノギスは、測定値をデジタル表示で読み取れるノギスです。アナログノギスのように目盛を読んで測定値を判断する必要がなく、数値が液晶画面に表示されるため、読み間違いのリスクが低いのが特徴です。

主な用途
機械部品の外径、内径、段差、深さの測定
正確な数値を素早く取得できるため、検査工程の効率化
データ出力機能付きモデルは、測定データの記録やPCへの転送が可能


デジタルノギスのメリット

測定値の視認性が高い

デジタルノギスは、液晶画面に測定値が大きく表示されるため、アナログノギスのようにバーニア目盛を読む必要がなく、視認性が高いです。

また、目盛の読み間違いを防ぐことができるため、初心者でも正確に測定できます。


測定時間の短縮

アナログノギスでは、測定後にバーニア目盛を読み取る時間がかかりますが、デジタルノギスは測定値が瞬時に表示されるため、作業スピードが向上します。

特に大量の部品を測定する場合には、作業効率が大幅に向上します。


単位の切り替えが可能

デジタルノギスは、「mm(ミリメートル)」と「inch(インチ)」の切り替えが可能な商品もあります。

これにより、異なる単位系の設計図を扱う際にも簡単に測定ができるため、海外製品の測定や輸出向け部品の検査にも便利です。


ゼロリセット機能

デジタルノギスにはゼロリセット機能があり、どの位置からでもゼロ点を設定できるため、相対測定が容易です。

基準点を決めて測定を行う場合に便利
段差測定や比較測定が簡単にできる


データ出力機能付きモデルもある

最近のデジタルノギスには、測定データをPCや計測システムに転送できる機能が搭載されたモデルもあります。

測定データの記録が容易
測定結果を自動でエクセルや品質管理システムに取り込める

これにより、手作業で記録する手間を省き、測定ミスを防ぐことができます。


デジタルノギスの選定ポイント

デジタルノギスを選定する際には、以下のポイントを考慮しましょう。

測定範囲

一般的な測定用途なら、150mmのデジタルノギスが標準的なサイズです。
150mm:一般的な機械部品の測定に適している
200mm以上:大きな部品の測定が必要な場合に選択


測定精度

デジタルノギスの最小表示は通常0.01mmですが、測定精度が「±0.02mm」以上のものを選ぶとより高精度な測定が可能です。

標準的な精度:±0.02mm
高精度モデル:±0.01mm(精密部品の測定に最適)


防水・防塵性能(IP規格)

作業環境によっては、防水・防塵性能(IP規格)のあるデジタルノギスを選ぶと故障しにくいです。

IP54:防塵・防滴(軽い水しぶきやホコリを防ぐ)
IP67:完全防塵・耐水(厳しい環境でも使用可能)

切削油やクーラントがかかる環境では、IP67規格の防水仕様が推奨されます。


バッテリー寿命

デジタルノギスは電池で動作するため、バッテリー寿命が長いモデルを選ぶことが重要です。

オートオフ機能付きモデルなら、電池の消耗を防げる
長期間使用する場合は、交換用電池が容易に入手できるか確認


メーカーの信頼性

信頼できるメーカーのデジタルノギスを選ぶことで、測定精度や耐久性が保証されます。

ミツトヨ(Mitutoyo):高精度で信頼性の高いモデルが豊富
シンワ測定:コストパフォーマンスが良く、手頃な価格
A&D:防水・耐久性の高いモデルが多い

デジタルノギスの注意点とメンテナンス

デジタルノギスを長期間使用するためには、適切なメンテナンスが必要です。

測定後は清潔な布で拭き、ホコリや油分を除去する
長期間使用しない場合は電池を外しておく(液漏れ防止)
落下や衝撃に注意し、精度のずれを防ぐ
測定前にゼロ点を確認し、正しく調整する


デジタルノギスのトップメーカー「ミツトヨ」

機械設計や製造業において、高精度な寸法測定は品質管理の要となります。その中でも、デジタルノギスは精密測定において欠かせないツールです。

数多くの測定器メーカーが存在する中、世界的に信頼されているのが「ミツトヨ(Mitutoyo)」です。ミツトヨは、日本を代表する精密測定機器メーカーであり、高品質なデジタルノギスを提供しています。

本項では、ミツトヨのデジタルノギスの特徴、主なラインナップ、選定ポイント、メリットや注意点について詳しく解説します。


ミツトヨとは?

世界トップクラスの精密測定機器メーカー

ミツトヨ(Mitutoyo Corporation)は、1934年に設立された日本の精密測定機器メーカーです。本社は神奈川県川崎市にあり、国内外で測定機器の開発・製造を行い、世界中の製造業で使用されています。

主要製品:マイクロメーター、ノギス、三次元測定機、粗さ測定機など
国内外の製造業、航空宇宙産業、医療機器分野などで広く採用
高精度かつ信頼性の高い測定機器を提供し続けている


ミツトヨのデジタルノギスの特徴

高精度な測定

ミツトヨのデジタルノギスは、最小表示が0.01mm、測定精度が±0.02mmと非常に高精度です。

また、最新のエンコーダ技術を採用しており、測定値の安定性が高いのも特徴です。


防水・防塵性能(IP67規格対応モデルあり)

クーラントや切削油がかかる環境でも使用できるIP67対応モデルがあるため、製造現場での使用に最適です。
✅ 防水・防塵性能があることで、測定誤差の発生や故障リスクを低減できます。


視認性の高いデジタル表示

大型液晶ディスプレイを採用し、測定値を明確に確認可能。
アナログノギスと異なり、目盛の読み間違いが発生しない。


ゼロリセット・ホールド機能付き

ワンタッチでゼロリセットできるため、基準点を設定した測定が容易。
測定値を固定表示できるホールド機能付きモデルもあり、測定時のミスを防止。


データ出力機能(USB・Bluetooth対応)

測定データをPCや品質管理システムに転送できるモデルあり。
作業の効率化やデータの記録・管理が容易になる。


ミツトヨのデジタルノギスの主なラインナップ

ABSデジマチックノギス(標準モデル)

🔹 ミツトヨのベストセラーで、基本性能が優れたデジタルノギス。
🔹 測定範囲:150mm / 200mm / 300mm
🔹 防水・防塵機能なし(クリーンな環境向け)
🔹 価格が手頃で、コストパフォーマンスが高い


クーラントプルーフデジマチックノギス(防水・防塵IP67対応モデル)

🔹 防水・防塵規格「IP67」に対応し、厳しい環境下でも使用可能。
🔹 クーラントや切削油がかかる作業場での使用に最適。
🔹 USBやBluetooth接続によるデータ転送機能付きモデルあり。


ミツトヨのデジタルノギスを選ぶポイント

測定範囲の確認(150mm / 200mm / 300mm など)
防水・防塵機能が必要かどうか(作業環境による)
データ出力機能(USB・Bluetooth対応モデル)
電源方式(乾電池 / ソーラー駆動)

用途に応じて適切なモデルを選択することが、効率的な測定と長期的なコスト削減につながります。


ミツトヨのデジタルノギスのメリットと注意点

メリット

世界的に信頼される高精度な測定精度
視認性の高いデジタル表示で、作業効率アップ
防水・防塵モデルなら、過酷な環境でも安心して使用可能
データ出力機能により、測定値の記録・管理が容易


注意点

価格が高め(安価な海外製品と比べるとやや高価)
デジタル式のため、電池交換が必要
磁気や強い衝撃に注意(精度に影響を与える可能性あり)

ミツトヨ製のデジタルノギスは、価格はやや高めですが、その分信頼性・耐久性・精度が抜群です。


🔹 ミツトヨは、世界的に評価される精密測定機器メーカー。
🔹 デジタルノギスは、視認性が高く、測定ミスを防げるため作業効率が向上。
🔹 防水・防塵対応モデルやデータ出力機能付きモデルもあり、用途に応じた選択が可能。
🔹 価格はやや高めだが、その分長期間安定して使用できる。

高精度で信頼性の高いデジタルノギスを選ぶなら、ミツトヨの製品が最適です。

機械設計や製造業において、正確な寸法測定を実現するために、適切な測定工具を選びましょう!

デジタルノギスのメーカー「シンワ測定」

機械設計や製造業において、正確な寸法測定は品質管理の基本です。そのために使用される測定工具のひとつがデジタルノギスです。

数多くのメーカーがデジタルノギスを製造していますが、コストパフォーマンスの高さや使いやすさで人気を集めているのが「シンワ測定」です。

本項では、シンワ測定の会社概要、デジタルノギスの特徴、主なラインナップ、選定ポイント、メリット・注意点について詳しく解説します。


シンワ測定とは?

日本の測定工具メーカー

シンワ測定株式会社は、新潟県三条市に本社を構える測定工具メーカーです。

創業:1971年
主要製品:ノギス、マイクロメーター、スコヤ、直尺、レーザー測定器 など
日本国内だけでなく、海外にも展開

手頃な価格ながら高品質な測定工具を提供しており、特にDIY・建築・機械設計など幅広い分野で人気があります。


シンワ測定のデジタルノギスの特徴

コストパフォーマンスが高い

大手メーカー(ミツトヨなど)と比べて価格がリーズナブル
精度が求められる場面でも十分な測定能力を発揮
初めてデジタルノギスを使う人や、複数台導入したい企業に最適


シンプルで使いやすい設計

大型LCDディスプレイで測定値が見やすい
ワンタッチでゼロリセットが可能
ボタンが少なく、直感的に操作できる


十分な測定精度

最小表示:0.01mm
測定精度:±0.02mm(一般的な測定には十分な精度)

⚠ 高精度を求める場合(±0.01mm以内)は、ミツトヨ製などの高級モデルを推奨。


防水・防塵性能(モデルによる)

一部モデルは防滴仕様で、多少の水や油がかかっても安心
過酷な現場での使用も可能


シンワ測定のデジタルノギスの主なラインナップ

デジタルノギス 19995(標準モデル)

🔹 最も基本的なデジタルノギス
🔹 測定範囲:150mm
🔹 最小表示:0.01mm
🔹 手頃な価格で、日常的な寸法測定に最適
🔹 大きな数字で読み取りやすい



デジタルノギス 19996(標準モデル)

🔹 最も基本的なデジタルノギス
🔹 測定範囲:200mm
🔹 最小表示:0.01mm
🔹 手頃な価格で、日常的な寸法測定に最適
🔹 大きな数字で読み取りやすい



デジタルノギス 19997(標準モデル)


🔹 最も基本的なデジタルノギス
🔹 測定範囲:200mm
🔹 最小表示:0.01mm
🔹 手頃な価格で、日常的な寸法測定に最適
🔹 大きな数字で読み取りやすい



デジタルノギス 19937 (防塵防水)

🔹 本体がステンレス製で、耐久性が高い
🔹 測定範囲:150mm
🔹 防滴仕様で、現場作業向け
🔹 価格はやや高めだが、長期間使用可能


カーボンファイバー製デジタルノギス 19990(軽量モデル)

🔹 カーボンファイバー素材で超軽量
🔹 金属製ノギスよりも手軽に持ち運べる
🔹 耐久性はステンレス製よりやや劣るが、取り回しがしやすい



ソーラーパネル搭載デジタルノギス 19983


🔹 太陽光や室内光で駆動するため、電池消耗を軽減します
🔹 環境負荷が少なく、長期間の使用に最適
🔹 標準モデルと同様の精度と操作性


シンワ測定のデジタルノギスの選び方

測定範囲を確認(150mm / 200mm など)
耐久性を求めるならステンレス製を選ぶ
軽量さを重視するならカーボンファイバーモデルが便利
防水・防塵機能が必要かどうか(作業環境による)


シンワ測定のデジタルノギスのメリット・注意点

メリット

価格が安く、コストパフォーマンスが高い
シンプルな操作で初心者でも使いやすい
ステンレス製・カーボン製など選択肢が豊富
一般的な測定なら十分な精度(±0.02mm)


注意点

超高精度測定(±0.01mm以内)には向かない
防水・防塵性能はモデルによって異なるため注意
長期間使用するなら、ステンレス製を選ぶのがベター

価格が手頃な分、高精度測定が必要な場合は、ミツトヨなどの上位メーカーの製品と使い分けるのが理想的です。


🔹 シンワ測定は、日本の測定工具メーカーで、手頃な価格のデジタルノギスを提供。
🔹 コストパフォーマンスが高く、一般的な測定に十分な精度を持つ。
🔹 耐久性が必要ならステンレス製、防水が必要なら防滴モデルを選ぶ。
🔹 高精度を求めるなら、ミツトヨなどのハイエンドモデルと併用がオススメ。

手軽に使えるデジタルノギスを探しているなら、シンワ測定の製品が最適です!


まとめ

🔹 デジタルノギスは視認性が高く、測定ミスを防げるため、作業効率が向上する。
🔹 ゼロリセット機能や単位切替機能により、多用途に対応できる。
🔹 データ出力機能付きモデルを活用すれば、測定データの記録・管理が容易になる。
🔹 防水・防塵性能や測定精度を考慮して適切なモデルを選定することが重要。

デジタルノギスを活用することで、機械設計における測定作業の精度と効率を大幅に向上させることができます。

適切なデジタルノギスを選び、正確な寸法測定を実現しましょう!


はじめ
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