【エアチューブ】空圧機器のエア漏れの原因と対策【シールテープ】

動力選定

空圧機器は圧縮空気を使用するため、エア漏れを防ぐことが重要です。

エア漏れが発生すると、エネルギーロスや
装置の性能低下につながり、運用コストの増加を招きます。

本記事では、エア漏れ対策とシールテープの活用について解説します。

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エア漏れの主な原因

エア漏れは以下の要因で発生することが多いです。

  • 継手や接続部の緩み
    • 振動や経年劣化によるゆるみが原因で漏れが発生。
  • シール材の劣化
    • Oリングやパッキンの摩耗・硬化により密閉性が低下。
  • 配管の損傷
    • ホースやチューブのひび割れ、ピンホールによるエア漏れ。
  • 組付け不良
    • 締め付け不足やシールテープの巻き方の不適切な処理。

エア漏れ対策

エア漏れを防ぐためには、以下の対策が有効です。

適切な締め付けを行う

継手やネジ部の適切なトルク管理を行い、
締めすぎや緩みを防ぐ。

シール材を適切に選定・交換する

Oリングやパッキンの摩耗や劣化を定期的にチェックし、交換する。

適切な材質(NBR、FKMなど)を選定し、
使用環境に適したものを採用する。

シールテープを適切に使用する

ネジ部の密閉性を高めるために、シールテープを適切に巻く。

定期的な点検・メンテナンス

石鹸水を用いたエア漏れチェックを実施し、漏れ箇所を特定。

定期的に配管や継手の点検を行い、異常があれば交換・補修する。

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シールテープの活用方法

シールテープはネジ継手部の密閉性を向上させるために使用されます。

適切な巻き方を行うことで、エア漏れを防ぐことが可能です。

シールテープの巻き方のポイント

  1. ネジ山を清掃
    • 汚れや油分を除去し、テープの密着性を向上させる。
  2. テープの方向
    • ネジを締める方向(時計回り)に対して、
      逆らわないように巻く。
  3. 巻き数
    • 一般的に 3~5回 巻くのが適切。
    • 厚く巻きすぎるとネジが奥まで締まらなくなるため注意。
  4. 先端を避ける
    • ネジの先端にテープを巻くと、締め込み時に剥がれ、
      異物混入の原因になるため避ける。
  5. しっかり押さえる
    • 巻いた後に軽く押さえて、しっかり密着させる。

注意点

  • シールテープはストレートネジ(テーパーネジ以外)には適用しない。
  • 液体シール材(ねじ用シール剤)を併用する場合、
    材質や使用環境に適したものを選定する。
  • 使用環境によってはフッ素系(PTFE)や特殊材質のシールテープを選ぶ。

エアチューブのエア漏れ対策

エア配管のチューブからのエア漏れは、
エネルギー損失や機器の性能低下を引き起こす原因となります。

特に、ナイロンチューブやウレタンチューブは経年劣化による
エア漏れが発生しやすいため、適切な対策が必要です。

本項では、エアチューブのエア漏れに関する注意点と対策について解説します。

エアチューブのエア漏れの主な原因

エアチューブからのエア漏れは、以下のような原因によって発生します。

経年劣化によるひび割れや硬化

ナイロンチューブやウレタンチューブは、
長期間使用すると硬化・ひび割れを起こし、
エア漏れの原因になります。

特にウレタンチューブは柔軟性がある一方で、
紫外線や油分の影響を受けやすく、劣化が早まることがあります。

ワンタッチ継手への差し込み不良

ワンタッチ継手は、しっかりと奥まで差し込まないとエア漏れが発生します。

中途半端な接続では、チューブが外れたり、
継手のシール部に隙間が生じることがあります。

チューブの折れ・曲がり

配管レイアウトが適切でないと、
チューブが極端に曲がったり、
折れたりしてエア漏れが発生します。

最小曲げ半径を守らないと、
チューブ内部の圧力が均一にかからず、
継手部から漏れやすくなります。

継手内部のOリングの摩耗・劣化

ワンタッチ継手のOリング(シール部)が摩耗すると、
チューブをしっかり差し込んでも密閉性が保たれなくなります。

Oリングの劣化により、チューブを引き抜いた際に
Oリングが破損してしまうこともあります。

圧力が高すぎる、または低すぎる

指定圧力以上のエアを供給すると、
チューブが膨張して継手との接続部が緩み、
エア漏れが発生します。

逆に、圧力が低すぎると、継手内部のシールが十分に作動せず、
密閉が不完全になることがあります。


エア漏れ対策

定期的な点検と交換

ウレタンチューブは特に経年劣化が早いため、
1~2年ごとに交換を検討する。

ナイロンチューブは耐久性が高いが、
硬化やひび割れが見られたら交換する。

継手のOリングも消耗品のため、
定期的にチェックし、摩耗していたら交換する。

ワンタッチ継手への正しい挿入

チューブをカットする際は、
カッターを使用して直角に切る
(斜めに切ると密閉性が低下)。

チューブをしっかりと奥まで差し込み、
軽く引っ張って抜けないことを確認する

適切な配管レイアウトを設計する

最小曲げ半径を超えないように配管する。

チューブが極端に折れたり、
ねじれたりしないように配置する。

必要に応じて、チューブを固定する
クランプや配線ガイドを活用する。

適正な圧力設定を行う

メーカー指定の使用圧力範囲を守る

圧力が高すぎる場合は、
レギュレーターで適正値に調整する。

エア漏れの検出を行う

石鹸水を継手やチューブの接続部に塗布し、
泡が発生しないか確認する。

超音波リーク検出器を使用し、
微細なエア漏れも見逃さない。


はじめ
はじめ

エアチューブのエア漏れは、経年劣化、差し込み不良、
チューブの折れ、Oリングの摩耗、圧力設定の不適切などが原因で発生します。

これらの要因を理解し、定期的な点検と適切な取り扱いを行うことで、
エア漏れを防ぎ、安定した機器の運用が可能になります。

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まとめ

空圧機器のエア漏れはエネルギー効率の
低下を招くため、適切な対策が必要です。

継手や配管の適切な締め付け、
シール材の選定・交換、シールテープの
正しい使用方法を理解し、エア漏れを防ぐことで、
効率的で安定した運用を実現できます。



はじめ
はじめ

モーターやアクチュエーターなど、
機械の駆動源に関する基礎知識と
選定基準をまとめています。

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