初めて転職を考えたときに一番最初にやるべきこと|機械設計エンジニアが後悔しないための転職準備の基本

就職・転職

初めて転職を考えたあなたへ

「今の職場でこのまま働き続けていいのだろうか」
「機械設計エンジニアとして成長できているのか不安」

こうした思いから、初めて転職を意識し始める人は非常に多いです。
特に機械設計の仕事は専門性が高く、
一度会社を変えることに強い不安を感じやすい職種でもあります。

しかし、転職で後悔する人の多くは
最初にやるべきことを飛ばしてしまっているのが共通点です。

この記事では、
初めて転職を考え始めたときに「一番最初にやるべきこと」を、
機械設計の考え方になぞらえて、わかりやすく解説します。

「まだ転職すると決めたわけじゃない」
そんな段階の人こそ、ぜひ読んでください。


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初めて転職を考えたときに一番最初にやるべきこととは?

結論から言います。

一番最初にやるべきことは「自分の現状を言語化すること」です。

求人を見ることでも、
転職サイトに登録することでも、
履歴書を書くことでもありません。

これは機械設計で言えば、
図面を描く前の「要件定義・現状把握」にあたります。

ここを曖昧にしたまま転職活動を始めると、
ほぼ確実に迷走します。


なぜ「現状の言語化」が最優先なのか

初めて転職を考え始めたとき、多くの人が次のような状態に陥ります。

  • なんとなく今の仕事に不満がある
  • でも「何が嫌なのか」はうまく説明できない
  • とりあえず今より良さそうな会社を探し始める

一見すると自然な流れに見えますが、
実はこれは転職で失敗しやすい典型パターンです。

なぜなら、判断の軸がないまま動いてしまっているからです。


「なんとなく不満」は判断材料にならない

「今の会社が合わない気がする」
「このままでいいのか不安」

こうした感情自体は、とても大切なサインです。
しかし、この段階ではまだ転職すべき理由が整理されていません

例えば、

  • 仕事内容が嫌なのか
  • 人間関係が原因なのか
  • 成長できていない不安なのか
  • 単に忙しすぎるだけなのか

これらは、取るべき対策がすべて違います。

原因を切り分けないまま転職すると、
同じ問題を次の職場でも繰り返す可能性が高いのです。


設計で例えると「とりあえず丈夫そうに作る」状態

この状態は、機械設計に例えると非常によくわかります。

設計条件が曖昧なまま、

「よくわからないけど、壊れたら困るから
とりあえず分厚くして、強度も余裕を持たせよう」

という設計をしたことはないでしょうか。

この設計の結果はどうなるかというと、

  • 必要以上にコストが上がる
  • 重くて使いづらい
  • 本当に必要な性能は満たしていない

という、中途半端な製品になりがちです。

転職活動もまったく同じです。


目的が曖昧だと、選択肢を正しく比較できない

現状を言語化していない状態で求人を見ると、

  • 年収が高そう
  • 大手だから安心そう
  • 聞いたことがある会社

といった、表面的な情報で判断してしまいます。

しかし、

  • 何を改善したくて転職するのか
  • 何を変えたくないのか

が決まっていないと、
「良さそう」に見える会社が本当に自分に合っているかは判断できません。

これは、
設計要求が決まっていないのに部品を選定している状態です。


現状を言語化すると「判断軸」が生まれる

現状を整理し、言語化できると、次のような変化が起きます。

  • 自分は何に不満を感じているのかが明確になる
  • 転職で変えるべき点・変えなくていい点が見える
  • 求人を見るときのチェックポイントが定まる

例えば、

「設計そのものは好きだが、
構想設計に関われないことが不満」

と整理できれば、

  • 構想設計に関われるか
  • 設計者の裁量があるか

という視点で求人を見ることができます。

これはまさに、
設計要件が決まった状態で設計を進めるのと同じです。


現状を整理せずに動くと失敗しやすい理由

現状の言語化を飛ばして転職すると、

  • 転職したのに不満が解消されない
  • 前職と同じ悩みを抱える
  • 「こんなはずじゃなかった」と感じる

という結果になりやすくなります。

転職自体が悪いのではありません。
準備不足のまま動くことが問題なのです。


転職活動の第一歩は「考えること」

初めての転職では、
「まず行動しなければ」と焦りがちです。

しかし本当に最初にやるべきなのは、

  • 今、自分は何をしているのか
  • 何が不満で、何を変えたいのか

自分の言葉で説明できる状態にすることです。

これは時間もお金もかかりませんが、
転職の成功率を大きく左右します。


ステップ① 今の仕事で「やっていること」を整理する

まずは、感情を抜きにして
事実ベースで今の業務を書き出すことから始めましょう。

具体的に書き出す項目の例

  • 使用しているCAD(AutoCAD、SolidWorks、Creoなど)
  • 設計対象(装置、治具、量産部品、試作機など)
  • 担当工程
    • 構想設計
    • 基本設計
    • 詳細設計
    • 評価・試験
  • 強度計算、公差設計、材料選定の有無
  • 一人で判断している範囲

ポイントは、
「できていないこと」ではなく「実際にやっていること」を書くことです。

「ただの作図しかしていない」と思っていても、
第三者から見れば立派な設計経験であることは多々あります。


ステップ② 「不満」を原因まで分解する

次にやるべきは、
今の職場への不満を原因レベルまで掘り下げることです。

よくある不満と、その裏にある原因

  • 設計がつまらない
    → 構想設計に関われない
  • 成長している実感がない
    → 設計レビューや指導がない
  • 忙しすぎる
    → 設計者が少なく属人化している
  • 給与が低い
    → 設計難易度と評価制度が合っていない

「会社が嫌だ」で終わらせず、
何が問題なのかを分解することが重要です。

これはトラブルシューティングと同じ考え方です。


ステップ③ 「転職で叶えたい最低条件」を決める

現状が整理できたら、
次は転職で最低限叶えたい条件を決めます。

ここでのポイントは、欲張らないことです。

最低条件の例(2〜3個でOK)

  • 構想設計に関われる
  • 設計レビューがある環境
  • 特定の業界(例:FA、半導体)に関われる

年収、休日、福利厚生などを
最初から全部盛りにすると判断できなくなります。

設計で言えば、
「絶対条件」と「できたらいい条件」を分けるイメージです。


ここでやってはいけないNG行動

初めて転職を考えた人が、
最初にやりがちな失敗も押さえておきましょう。

NG① いきなり求人サイトを見まくる

情報が多すぎて、

  • どれが良いのかわからない
  • 今の会社と比べてしまう
  • 判断基準がブレる

という状態になります。

これは仕様が決まっていない状態で
部品カタログを眺めているのと同じです。


NG② 感情だけで「辞めたい」と結論を出す

一時的な忙しさや人間関係で
転職を決めてしまうと、

「転職しなくても解決できた問題だった」

と後から気づくこともあります。

まずは冷静な整理が最優先です。


現状整理ができると何が変わるのか

この「最初の一歩」を踏むだけで、

  • 転職すべきかどうかが見えてくる
  • 求人を見る視点が明確になる
  • 面接での受け答えが楽になる

という大きなメリットがあります。

結果として、
転職しないという判断になることもあります。

それも立派な成功です。


まとめ|初めての転職は「動く前の整理」がすべて

初めて転職を考えたとき、
焦って行動する必要はありません。

むしろ一番大切なのは、
今の自分の状況を正しく理解すること」です。

▶ 今、何をしているのか
▶ 何に不満を感じているのか
▶ 転職で何を変えたいのか

これは機械設計でいう
要件定義そのものです。

ここを丁寧に行えば、
転職するにしても、しないにしても、
必ず納得感のある判断ができます。

初めての転職は不安で当然です。
だからこそ、最初の一歩を間違えないことが重要です。


機械設計職は、アイデアを形にし、
技術で社会に貢献できるやりがいのある仕事です。
経験を積むほど価値が高まり、
キャリアの可能性も広がります。

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