【精度】レーザー加工の特徴と設計時のポイント【板厚】

図面・CAD

レーザー加工(レーザーカット)は、高エネルギーのレーザー光を照射して金属や樹脂を精密に切断・加工する方法です。板金加工において特に多く使われ、高速・高精度な加工が可能なため、自動車部品・精密機器・建築資材など幅広い分野で活用されています。

この記事では、レーザー加工の特徴や、設計時に考慮すべきポイントをわかりやすく解説します!


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レーザー加工の特徴

高精度な切断が可能
 👉 ±0.1mm以下の精度で加工できるため、精密な部品に最適!

複雑な形状も容易に加工
 👉 NCデータに基づき、穴あけや細かいカットも自由自在!

型が不要で短納期対応が可能
 👉 プレス加工と違い、金型を作る必要がないため、小ロット生産や試作にも適している!

熱影響が少ないが、歪みに注意
 👉 材料の熱影響による歪みが発生することがあるため、厚板の場合は要検討!

材料の選択肢が広い
 👉 鉄(SPCC、SS400)・ステンレス(SUS304)・アルミなど、さまざまな材料に対応!


設計時のポイント

最小切断幅(スリット幅)を考慮する
 👉 一般的に0.1〜0.3mmのスリット幅ができるため、細かい形状では影響を考慮する

角部のR処理を検討する
 👉 レーザー加工ではシャープな角を作ることも可能だが、応力集中を防ぐためにR処理を推奨

切断面の仕上げを考慮する
 👉 一部の材料ではレーザー加工後のバリ(小さな突起)の、後処理が必要になる場合があります。

材質と板厚の適正な組み合わせを選ぶ
 👉 薄板(1.0〜3.0mm)の加工が得意だが、厚板(6mm以上)では加工時間が長くなりコスト増加

加工コストを最適化
 👉 細かいカットを指定するとコスト増につながるため、加工のしやすさを考慮した設計が重要!


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レーザー加工における材料の厚みの注意点

レーザー加工を行う際、材料の厚みは加工精度や仕上がり、コストに大きく影響します。適切な板厚を選定しないと、加工不良やコスト増につながることがあるため、注意が必要です。

本項では、レーザー加工で板厚を考慮する際の重要なポイントを解説します!


材料の厚みが加工に与える影響

切断精度と仕上がりが変わる

 ▶ 薄い材料(1~3mm)は高精度な加工が可能で、切断面もきれいに仕上がる
 ▶ 厚い材料(6mm以上)になると、切断面が粗くなり、バリが発生しやすい

レーザー出力と加工速度のバランス

 ▶ 薄い板: 高速で加工可能で、変形しにくい
 ▶ 厚い板: 加工速度が遅くなり、熱影響で歪みが出やすい

加工可能な最大板厚を超えない

 ▶ 一般的なCO2レーザーでは鉄は10~20mm、ステンレスは10mm程度が加工限界
 ▶ ファイバーレーザーでは、より厚い材料(鉄25mm以上)も加工可能

熱影響による歪みに注意

 ▶ 厚板を加工すると、熱による歪みや反りが発生しやすく、精度が低下することがある
 ▶ 特にSUS304は熱膨張しやすいため、歪みに注意!

コストとのバランスを考慮

 ▶ 厚板の加工は加工時間が長くなり、コストが増加するため、必要最小限の厚みに抑えるのがポイント!


設計時に考慮すべきポイント

用途に応じた板厚を選ぶ

 👉 精密な部品なら1~3mm程度の薄板が適している
 👉 強度が必要なら6mm以上の厚板を検討

熱影響を考慮した設計

 👉 大きなサイズの厚板を加工すると歪みが発生するため、熱影響を抑える工夫が必要
 👉 スリット(細い切れ込み)や補強リブを設けると変形を軽減できる

加工時間とコストを意識する

 👉 厚板は加工時間が長く、コスト増につながるため、できるだけ薄く設計するのが理想

後工程も考慮する

 👉 厚板ではバリ取りや仕上げ処理が必要になることもあるため、後工程を考えた設計が重要


レーザー加工では、材料の厚みによって加工精度・仕上がり・コストが大きく変わります。

適切な板厚を選定することで、精度の高い加工とコストの最適化が可能になります。

設計時のポイントは以下の通りです。

精密加工なら薄板(1~3mm)、強度が必要なら厚板(6mm以上)
熱による歪みを考慮し、スリットや補強を設計する
厚板は加工時間が長く、コスト増になるため最適な厚みにする
後工程(バリ取り・仕上げ処理)も考慮する

はじめ
はじめ

これらのポイントを押さえて、効率的なレーザー加工設計を目指しましょう!

まとめ

レーザー加工は、高精度・短納期・多様な形状に対応できる便利な加工方法です。しかし、設計時にスリット幅や熱影響、仕上げ処理を考慮しないと、思わぬ問題が発生することもあります。

設計時には、
最小切断幅を考慮する
角部のR処理を検討する
材料と板厚のバランスを取る
コスト面も考慮する

といった点を意識することで、レーザー加工をより効果的に活用できます!ぜひ、実際の設計に取り入れてみてください。


はじめ
はじめ

図面とCADはアイデアを具体的な形にし、設計意図を正確に伝えるための重要な手段です。

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