CADやPC操作において、どんなマウスを選ぶかは作業効率に大きく影響します。特に、トラックボールマウスはその独自の操作性から、多くのエンジニアやデザイナーに愛用されています。私自身、長年にわたりさまざまなトラックボールマウスを使ってきましたが、その中で特に印象的だったモデルを紹介しながら、トラックボールマウスの魅力について解説します。
長時間の作業で手首が疲れることに悩んでいる方や、CAD操作の効率を上げたいと考えている方にとって、この記事が役立つ情報になるはずです。それでは、トラックボールマウスのメリットから見ていきましょう!
トラックボールマウスのメリット
CADやPC操作を行う上で、トラックボールマウスは非常に便利なツールです。特に長時間使用する場合には、次のようなメリットがあります。
指で操作するので精度が高い
トラックボールマウスの最大の特徴は、マウス全体を動かす必要がなく、指だけで操作できる点です。この特性がCAD作業においてどのような利点をもたらすのか、詳しく説明します。
習熟による操作効率の向上
初めて使用する際には少し慣れが必要ですが、一度慣れると指先だけで直感的に操作できるようになります。CADソフトのアイコンやパネル間をスムーズに移動することで、設計作業全体の効率が向上します。
繊細な動きが可能
トラックボールは指先の細かな動きに反応するため、ミリ単位の精度を求められるCAD操作でも快適に対応できます。例えば、設計図面で部品の位置を微調整する際や、細かなパーツの寸法を確認する作業で、その精度の高さが特に役立ちます。
安定した操作性
マウスを机上で動かす場合、わずかな振動や不安定な環境が操作に影響を与えることがあります。しかし、トラックボールマウスは本体が固定されているため、安定した状態で指先だけで滑らかに動かすことが可能です。これにより、図面作成時のカーソルの飛びやズレを防ぎます。
デスク上の空間を最小限にする
トラックボールマウスのもう一つの大きなメリットは、デスク上の作業スペースを効率よく活用できる点です。
省スペースで持ち運びも簡単
コンパクトなデザインのトラックボールマウスであれば、外出先や狭い作業スペースでも便利に使用できます。例えば、カフェや出張先での作業時にも快適に使用できるため、フリーランスのCAD設計者にもおすすめです。
マウスを動かす必要がない
通常のマウスでは、カーソルを動かすためにマウス本体をデスク上で移動させる必要がありますが、トラックボールでは本体が固定された状態で使用します。これにより、マウスパッドや広いスペースを必要とせず、デスクの狭い範囲でも快適に作業できます。
周囲の物に干渉しない
デスクの上に資料や工具、飲み物などが置かれている場合でも、トラックボールはその場で指先だけで操作できるため、周囲の物にぶつかる心配がありません。これにより、効率的な作業環境を維持できます。
手首への負荷を軽減
通常のマウスは、カーソルを動かすために手首や腕全体を動かす必要があります。この動作が繰り返されることで、手首に負担がかかりやすくなります。一方、トラックボールマウスは指先でボールを操作するだけでカーソルを動かせるため、手首や腕を固定した状態で作業が可能です。この特性により、腱鞘炎や手首の疲労を軽減する効果が期待できます。
歴代使用してきたトラックボールマウスの記録
私が初めてトラックボールマウスを手にしたのは、LogicoolのM570でした。このマウスとの出会いは、私の作業環境に革命をもたらしました。現在はモデルチェンジしてM575に名称を変えて現役で発売中です。

最初のトラックボールマウス: M570
普通のマウスに代わるものを探していた私は、手首への負担を軽減できるという理由からトラックボールマウスに興味を持ちました。そして選んだのがM570でした。このデバイスを使い始めてから、通常のマウスを使うことが苦痛に感じるほどになり、以降はずっとトラックボールマウスを愛用しています。
長年の愛用
M570(M575)はおよそ15年間、私の作業の相棒でした。この間、3台を使用してきました。だいたい5年ごとに交換する形で、常に新しいものを導入して作業環境を維持してきました。
M570,M575の魅力
- 手首を動かさずに操作できるため、長時間の作業でも疲れにくい。
- 設計がシンプルでありながら、必要十分な機能を備えている。
- コストパフォーマンスが良く、初めてのトラックボールマウスとして最適。
M575との付き合いが長くなるにつれ、このトラックボールの快適さが私の作業スタイルに完全に根付いたのです。
Kensington TB550への乗り換え
最近になり、新しいトラックボールマウスとしてKensingtonのTB550を導入しました。これには少し不安がありましたが、結果的には非常に満足のいく選択となりました。
乗り換えの理由
- ボタン数の多さ ショートカットキーを割り当てるためのボタンが豊富に搭載されており、CAD操作や多くの作業で効率を飛躍的に向上させました。
- 3デバイス接続への対応 USBとBluetoothを組み合わせて最大3台のデバイスに切り替えられるため、複数のPC間の切り替えが非常にスムーズになりました。
TB550の操作性と新機能
乗り換え当初は、操作性に大きな違いがあるのではないかと心配していました。しかし、実際にはM575Sと変わらないスムーズさで、すぐに馴染むことができました。さらに、以下の付加機能が作業効率を大幅に向上させています。
- スクロールボタンのカスタマイズ
- ボールの取り出しボタン
- DPIボタン
私にとって、トラックボールマウスはもはや欠かせない存在です。M570、M575からTB550への乗り換えは、これまでの快適さを維持しながら、さらなる効率化を実現する素晴らしい選択でした。これからトラックボールマウスの購入を検討している方には、用途や好みに合わせて適切なモデルを選ぶことをおすすめします。
特に、M575は初心者に最適なモデルであり、TB550はより高度なカスタマイズ性を求める方にぴったりです。それぞれの魅力を活かして、快適な作業環境を手に入れてみてはいかがでしょうか?
Logicool M575(S)のレビュー
トラックボールマウスというデバイスを初めて使用するにあたって、私が選んだのがLogicool M570でした。現在はM575にモデルチェンジしています。このマウスは、初心者にとって最適な選択だと思いました。
Logicool M570からM575は、筆者が特に愛用してきたモデルで、合計3台を使い古しました。その理由は以下の通りです。
最初のトラックボールがM575で良かった理由
- 慣れやすさ
- トラックボールの使用には、最初は少し慣れが必要です。私の場合は2–3日の使用で、すっかり手に馴染みました。これはM575Sの体系の設計が非常にすぐれているからでしょう。
- 手首への負荷を大幅に減らせる
- M575Sは、手首や臆を動かさずに指先だけで操作できるため、長時間のCAD操作やPC使用でも負荷を感じにくく、楽に使い続けられます。
- 比較的手頃な価格
- トラックボールマウスは比較的に高価格な商品が多いなか、M575Sは気軽な値段で最高のパフォーマンスを提供してくれます。初心者にも導入しやすい商品です。
M575Sと出会った後、普通のマウスに戻れなくなった
M575Sを使用し始めてから、私は普通のマウスを使うことがストレスになっています。体力的に楽なのはもちろんのこと、指先だけで操作する相手性がすばらしく、これがメリットだと認識したからです。他のデバイスを使う時に、どうしても比較してしまい、ストレスを感じてしまうのです。
初めてのトラックボールマウスはM575を推奨
M575Sは、初心者がトラックボールマウスを始めるのに最適なチョイスです。高いパフォーマンス、体力的な楽さ、お手頃な価格という要素がバランスよく搭載されています。このマウスに出会えたことで、私は普通のマウスの使用から解放されたのです。
これから初めてトラックボールマウスを検討している方には、ぜひM575Sを使ってみて下さい。コスパの良さと操作感に感動すること間違いなしです。
- コンパクトなデザイン
- 手に馴染む形状で、長時間の作業でも疲れにくい。
- 安定したトラッキング性能
- CAD操作に必要な精密な動きをしっかりサポート。
- 価格と性能のバランス
- 手頃な価格でありながら、高性能を発揮するコストパフォーマンスの良さが魅力です。
- Bluetooth接続対応
- ワイヤレス接続により、ケーブルの煩わしさがなく作業スペースをすっきり保てます。
- 単三形乾電池 x 1で24ヶ月使用可能
- 使用環境・状況によって異なりますが、電池交換の手間もかなり省略できます。
特にCAD作業では、親指での直感的な操作性が大いに役立ちました。シンプルで扱いやすい一方、ボタン数が少ない点が唯一の難点でした。
使用経験
我が家でM570-M575を3台も使い古しましたが、それだけ長く信頼できる製品です。このモデルは初心者にも宜しいものです。
Kensington TB550のレビュー
TB550はトラックボールマウスの中でも、プロユーザー向けに開発された高機能モデルです。
- ボタン数
- 多くのショートカットキーの割り当えが可能で、操作スピードが飛躍的に向上します。
- 精度操作
- CADや高精度操作を要求される場合に最適。
- 考え抜かれたデザイン
- 使用者の便利性を重視した指断の良さが光ります。
- USBタイプCでの充電に対応で18か月使用可能
- 使用環境・状況によって異なりますが、充電の手間も少なくタイプCなので手軽にできます。
- 底面のDPIボタンでカーソルスピードを調整
- 400DPI、800DPI、1200DPI、1600DPIの4パターンの調整可能
Kensington TB550のレビュー—M575Sからの進化を感じるマウス
Logicool M575Sを長年愛用していた私が、新たに乗り換えたKensington TB550。このマウスは、トラックボールマウスとしての基本性能を押さえながらも、さらなる利便性と作業効率を追求した設計が光ります。ここでは、M575Sでは実現できなかった機能を中心に、TB550の魅力をご紹介します。
M575SからTB550へ乗り換えた理由
カスタマイズ可能なボタン数の多さ
- TB550には豊富なカスタマイズ可能なボタンが搭載されています。
- 特に、CAD操作においてショートカットキーをボタンに割り当てることで、操作の効率が格段に向上しました。
- この設定は、付属のソフトウェア「Kensington Works」を使って簡単に行えます。
左スクロールボタンと右スクロールボタンの活用
- M575Sにはなかった左スクロールボタンと右スクロールボタンを活用し、仮想デスクトップの切り替えボタンとして設定しました。
- この機能のおかげで、作業間の移動がスムーズになり、効率が大幅に向上しました。
お掃除が簡単な取り出しボタン
- TB550には、トラックボールを簡単に取り出せる取り出しボタンが付いています。
- ボタンを押すだけでボールが外れるため、掃除がとても楽になりました。
- これにより、清潔な状態を簡単に保てるのも大きな魅力です。
複数デバイスの切り替え機能
- TB550は、USB接続とBluetooth接続の両方をサポートしており、合計で3台のデバイスを切り替えることができます。
- これにより、複数のPCやタブレットを使用している場合でも、簡単にデバイス間の切り替えが可能です。
DPIボタンで速度調整
- マウスの背面に配置されたDPIボタンで、4段階の速度調整が可能です。
- この機能は、細かい操作が求められるCAD作業や、素早い移動が必要なシーンで非常に便利です。
M575SからTB550に乗り換えて良かった点
TB550に乗り換えたことで、日々の作業効率が大幅に向上しました。特に、以下の点が大きなメリットとして挙げられます。
- 仮想デスクトップ切り替えにより作業環境がスムーズに整う。
- トラックボールの掃除が簡単で、快適な使用感を維持できる。
- 複数デバイス間の切り替えが迅速に行える。
- DPI調整により、状況に応じた最適な操作感を得られる。
これらの機能を持つTB550は、ただのトラックボールマウスではなく、効率化を追求した作業ツールとして非常に優れています。M575からの乗り換えを検討している方には、ぜひ一度試していただきたい製品です。
Kensington TB550は、CAD操作や多岐にわたるPC作業においてその真価を発揮します。このレビューを参考に、新しいトラックボールマウスの選択肢として検討してみてください。
予算があるならおすすめの選択肢
M575SからTB550へ乗り換えた理由の一つは、ボタン数の多さです。TB550には豊富なカスタマイズ可能なボタンが搭載されており、CAD操作におけるショートカットキーの割り当てが非常に便利です。これにより、操作の効率が格段に向上しました。また、ボールの回転がスムーズで、微細な操作もストレスなく行えます。
総評
TB550は、プロフェッショナルな作業に最適なトラックボールマウスです。特に、CADやグラフィックデザインなどの細かな操作を必要とする分野で活躍することでしょう。
トラックボールマウスの選び方のポイント
トラックボールマウスを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると、自分に合ったモデルを見つけやすくなります。
1. ボールの位置
- 親指操作タイプ(例:M575S、TB550)
- コンパクトで使いやすい。
- 細かな操作が得意で長時間の使用に適している。
- 人差し指操作タイプ
- 指への負担が少ない。
- ボタン数が多いマウスが多い。
2. ボタン数
- ショートカットを多用する場合は、ボタン数が多いモデルを選ぶと作業効率が向上します。
3. 接続方法
- ワイヤレス(BluetoothやUSBレシーバー)
- 配線の煩わしさがなく、デスクがすっきり。
- 有線
- 遅延が少なく安定した接続が可能。
- 基本的に固定して使用するので、通常マウスほど配線が気になりません。
4. 手の大きさとのフィット感
- 自分の手に合ったサイズ感のものを選ぶことで、長時間の使用でも疲れにくくなります。
まとめ
トラックボールマウスは、CADやPC操作において大きなアドバンテージをもたらすツールです。私自身、Logicool M575Sを長年愛用し、その後Kensington TB550に乗り換えることでさらに効率的な作業環境を実現しました。
「細かな操作が必要」「手首への負担を減らしたい」「作業スピードを上げたい」といったニーズを持つ方には、トラックボールマウスの導入を強くおすすめします。ぜひ自分に合った一台を見つけて、作業効率を向上させましょう!
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