透明カバーの材料で迷ったら?設計者が知っておきたいPET樹脂のメリット

材料選定

機械のカバーや保護板などで、
よく使われる透明樹脂があります。

それが PET(ペット)材 です。

図面や仕様書では

PETプレート
PET樹脂
PET板

などと表記されることがあります。

PETと聞くと多くの人が思い浮かべるのは
ペットボトルかもしれません。

実はこのPET、機械設計の世界でも非常に使いやすい材料で、
透明樹脂の中でもかなり万能な材料として知られています。

透明性がありながら

□ 割れにくい
□ 加工しやすい
□ 比較的安価

といった特徴があり、
カバー部品や保護部品にとてもよく使われます。

この記事では、PET樹脂とはどんな材料なのか?

特徴
他の透明樹脂との違い
よくある用途

をわかりやすく解説します。


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PETとは?

PETとはポリエチレンテレフタレートという樹脂の略称です。
非常に長い名前なので、一般的にはPET(ペット)と呼ばれています。

最も有名な用途はペットボトルです。

しかしPETはそれだけではなく

  • 食品包装
  • フィルム
  • 工業用部品

など、さまざまな分野で使われています。


PETは透明樹脂の中でも万能材料

透明樹脂にはいくつか種類があります。

例えば

  • アクリル
  • ポリカーボネート
  • PET

などです。

その中でもPETはバランスの良い万能材料と言われることが多いです。
理由は次の特徴です。


PETの特徴① 透明性が高い

PETは透明性が高い樹脂です。

見た目はアクリルに近く、
ガラスのように中がよく見える

透明度があります。

そのため

  • 機械カバー
  • 保護板
  • 表示窓

などで使われることがあります。


PETの特徴② 割れにくい

PETの大きなメリットが割れにくいことです。

アクリルは透明度は高いですが、
衝撃で割れることがあります。

PETはそれに比べて粘りがあり割れにくい
という特徴があります。

そのため

  • 薄いカバー
  • 曲げ加工部品

などにも使いやすい材料です。


PETの特徴③ 加工しやすい

PETは加工しやすい樹脂でもあります。

例えば

  • レーザー加工
  • 打ち抜き加工
  • 曲げ加工

などが比較的容易です。

そのため、試作部品や簡易カバーとしてもよく使われます。


PETの特徴④ 比較的安価

透明樹脂の中でも価格が比較的安いのもメリットです。

例えば

材料特徴
アクリル透明度が高い
ポリカーボネート非常に強い
PETバランスが良く安価

そのため「とりあえず透明カバーを作りたい」という場合に
まずPETが検討されることも多い材料です。


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透明カバーの材料で迷ったら?

機械設計をしていると、意外と悩むのが透明カバーの材料選定です。

例えばこんな場面です。

  • 中の機構を見えるようにしたい
  • センサーを保護したい
  • 異物侵入を防ぎたい

このような場合、透明樹脂のカバーを設計することになります。

しかし透明樹脂にはいくつか種類があり、
設計者は材料選びで迷うことがよくあります。

機械設計でよく比較されるのは次の4種類です。

材料特徴
アクリル透明度が高い
ポリカーボネート強度が高い
PETバランスが良い
塩ビ(PVC)安価で加工しやすい

それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。


とりあえず使いやすいのはPET

実務では「とりあえずPETで検討する」というケースも多くあります。

その理由は、PETが

  • 透明性
  • 割れにくさ
  • 加工性
  • コスト

のバランスが良い材料だからです。

つまり、万能タイプの透明樹脂と言えます。

特に

  • 防塵カバー
  • センサーカバー
  • 簡易保護カバー

などではPETがよく使われます。


強度が必要ならポリカーボネート

もし

  • 衝撃が加わる
  • 人が触れる
  • 安全カバー

といった用途ならポリカーボネート
が有力な候補になります。

ポリカーボネートは
透明樹脂の中でもトップクラスの強度
を持っています。

そのため

  • 安全カバー
  • 防護カバー
  • 工場設備のカバー

などでよく使われます。

ただし

  • 材料価格が高め
  • 傷がつきやすい

といった特徴もあります。


見た目重視ならアクリル

透明度を最優先するならアクリルが候補になります。

アクリルの特徴は非常に透明度が高いことです。
ガラスに近い透明感があります。

そのため

  • 表示窓
  • 展示装置
  • デザイン部品

などではよく使われます。

ただし、衝撃で割れやすいという弱点があります。


コスト重視なら塩ビ(PVC)

コストを抑えたい場合には塩ビ(PVC:ポリ塩化ビニル)が使われることがあります。

塩ビの特徴は

  • 材料価格が安い
  • 曲げ加工がしやすい
  • 入手しやすい

といった点です。

そのため

  • 簡易カバー
  • 試作カバー
  • 保護板

などで使われることがあります。

ただし塩ビは

  • 透明度はアクリルほど高くない
  • 耐熱性はあまり高くない

といった点には注意が必要です。


設計での簡単な選び方

透明カバーの材料は、次のように考えると選びやすくなります。

条件材料
バランス重視PET
強度重視ポリカーボネート
透明度重視アクリル
コスト重視塩ビ

この中でもPETは価格・強度・加工性のバランスが良い材料です。

そのため機械設計では「迷ったらPET」
という選び方をする設計者も少なくありません。

PETを使うときの注意点

便利なPETですが、注意点もあります。


耐熱温度はそれほど高くない

PETの耐熱温度はおよそ70〜120℃程度です。

高温環境では

  • 変形
  • 白化

が起きることがあります。

そのため高温装置には不向きです。


傷がつきやすい

透明樹脂全般に言えることですが
表面に傷がつきやすい特徴があります。

カバー用途では

  • 保護フィルム
  • 表面コート

などを検討することもあります。


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まとめ

PET(ポリエチレンテレフタレート)は、
透明樹脂の中でも非常にバランスの良い材料です。

主な特徴は次の通りです。

▶ 透明性が高い
▶ 割れにくい
▶ 加工しやすい
▶ 比較的安価

そのため機械設計では

□ 機械カバー
□ 表示窓
□ 防塵カバー
□ 保護板

など、さまざまな用途で使われます。

透明樹脂には

アクリル
塩ビ
ポリカーボネート

などもありますが、PETは
「透明樹脂の中でも万能タイプ」
と言える材料です。

もし透明カバーや保護板の材料で迷った場合は、
まずPET材を検討してみるのも一つの選択肢です。


はじめ
はじめ

設計において欠かせない材料の特性や用途を解説しています。
適材適所の選定をサポートします。

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