代表的な規格寸法
板厚(mm) | 幅(mm) |
3 | 13・16・19・22・25・32・38・50 |
4.5 | 13・16・19・22・25・32・38・50・65・100 |
6 | 9・12・16・19・22・25・32・38・50・60・65・75 100・125・150・200・250・300 |
9 | 12・16・19・22・25・32・38・50・65・75・100 125・150・200・250・300 |
12 | 16・19・22・25・32・38・50・65・75・100・125 150・200・250・300 |
16 | 19・22・25・32・38・50・65・75・100・125・150 200・250・300 |
19 | 22・25・32・38・50・65・75・100・125・150 200・250・300 |
22 | 25・32・38・50・65・75・100・125・150・200 |
規格寸法とは
✅ 規格寸法とは、JISなどの規格で定められた材料の寸法です。
✅ 規格寸法は、材料の製造・流通を効率化し、品質の安定化を図るために制定されています。
規格寸法を選定するメリット
🔍入手性の高さ
規格寸法の材料は、多くのメーカーから販売されており、入手が容易です。
🔍加工の容易さ
規格寸法の材料は、既製の工具や設備で加工できます。
🔍コストの低減
規格寸法の材料は、大量生産されるため、コストが抑えられます。

規格寸法を選定するデメリット
🚫選択肢の制限
規格寸法の材料は、限られた寸法しかありません。設計の自由度が制限される場合があります。
🚫無駄な材料
規格寸法の材料をそのまま使う場合、余分な部分が発生する可能性があります。
⚠注意点
✅規格寸法の確認
- 設計前に、使用する材料の規格寸法を確認し、設計に反映させる必要があります。
🔗【SS400】平鋼の規格寸法【ミガキ】
🔗【S45C】 ミガキ丸棒の規格寸法と活用法【寸法表】
🔗【SUS304】平鋼の規格寸法
🔗【SUS304】平鋼と板の種類【HOT.COLD】
🔗【SPCC】板厚規格と特性と選定ポイント
🔗【キー材】キー材の規格寸法
🔗【山形鋼】アングルの規格寸法と選定ポイント【L字型断面】
🔗【溝形鋼】チャンネルの規格寸法と選定ポイント【U字型断面】
🔗【H鋼】H形鋼の規格寸法と選定ポイント【H型断面】
🔗【角パイプ】STKRの規格寸法と選定ポイント【箱型断面】
🔗【鉄パイプ】STKM13Aの規格寸法と選定ポイント【STKM】
🔗【配管材料】SGPの規格寸法と選定ポイント【鉄パイプ】
✅寸法公差
- 規格寸法には、寸法公差が設定されています。
- 設計時に、寸法公差を考慮する必要があります。
機械設計における材料規格寸法:SS400の重要性
機械設計において、材料の規格寸法を正確に把握することは設計の効率化やコスト削減、品質向上に直結します。その中でも、SS400は汎用性が高く、幅広い用途で使用されるため、その規格寸法を把握しておくことが特に重要です。本項では、SS400の規格寸法に焦点を当て、設計者が注意すべきポイントを解説します。
SS400の規格寸法を把握する重要性
✅設計効率の向上
規格寸法を把握しておくことで、設計時に材料の選定が迅速に行えます。規格外寸法を採用すると、特注加工が必要になり、納期やコストが増加します。
✅コスト削減
規格寸法内で設計を行うことで、余分な加工コストを削減できます。また、余剰材料を減らすことも可能です。
✅材料の入手性
SS400は広く流通しているため、規格寸法を把握していれば必要な材料を迅速に調達できます。規格外寸法を選んだ場合、調達に時間がかかる可能性があります。
✅強度や品質の安定性
規格寸法内の材料は、JIS規格に準拠して製造されているため、品質や強度が安定しています。特注品では、品質がばらつくリスクが高まります。
注意点:規格寸法を活用した設計のコツ
📌最適な寸法を選択する
材料を削減しすぎない寸法を選ぶことで、強度を維持しつつコスト削減が可能です。
📌加工性を考慮する
板材や形鋼を選ぶ際は、加工後の形状や用途に応じて適切な寸法を選びましょう。
📌ストック材料を活用する
規格寸法は在庫として流通している場合が多いため、設計段階で流通しやすい寸法を選ぶと調達がスムーズです。
機械設計初心者が最初に覚えるべきSS400のポイント
機械設計初心者にとって、SS400の規格寸法や特徴を理解することは非常に重要です。以下は初心者が特に覚えるべきポイントです。
規格寸法と流通性
SS400は標準規格として広く流通しており、入手が容易です。設計時には規格寸法を活用することで、材料選定がスムーズに進みます。初心者は板材や形鋼などの基本的な規格寸法を覚えておくとよいでしょう。
適用用途の理解
SS400は、フレームや構造部品など、強度が必要な部品に適しています。初心者は、どのような設計にSS400が最適であるかを理解しておくことで、材料選定に役立てることができます。
加工性と溶接性
SS400は加工性と溶接性が良好なため、初心者にも扱いやすい材料です。切削加工や溶接を伴う設計に向いている点を覚えておきましょう。
コストと経済性
SS400は他の材料と比べて価格が安く、コストパフォーマンスに優れています。設計のコスト面を考慮する際に、SS400を優先的に検討することが基本となります。
規格書の確認方法
初心者はJIS規格やメーカーのカタログを確認し、必要な寸法や特性を把握する習慣をつけることが重要です。

SS400の特徴をしっかり覚え、実際の設計で活用する経験を積むことが重要です。
また、SS400以外の材料とも比較することで、選定基準を徐々に広げていきましょう。
まとめ
SS400は、コストパフォーマンスと汎用性の高さから、多くの設計で採用される材料です。その規格寸法を正確に把握することで、設計効率の向上、コスト削減、調達のスムーズ化が期待できます。機械設計に携わる方は、設計段階で規格寸法を意識し、最適な材料選定を行いましょう。
コメント