【コンパクト】ギヤモーターの特徴と選定ポイント【減速機】

動力選定

機械設計において、モーターの回転を適切に制御することは非常に重要です。

その中でも、ギヤモーターは回転速度を調整しながら
トルクを増加させることができる便利な装置として、
多くの機械に使用されています。

しかし、「ギヤモーターをどのように選べばよいか?」と
悩む方も多いのではないでしょうか?

本記事では、ギヤモーターの特徴や
選定のポイントをわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

ギヤモーターとは?

モーターと減速機(ギヤボックス)が一体化した装置のことで、
速度を制御しながら、より大きなトルクを発生させることができます。


ギヤモーターの特徴

速度を落としてトルクを増やせる

モーター単体では、高速回転するものが多いですが、
そのままでは回転が速すぎて使えない場合があります。

ギヤモーターを使うことで、回転速度を遅くしながら、
必要なトルクを増やせるため、機械のスムーズな動作が可能になります。

🔍 例)

コンベア、食品加工機械、搬送装置 など


設置スペースをコンパクトにできる

モーターと減速機を別々に配置すると、
取り付けスペースや設計が複雑になります。

ギヤモーターなら一体化されているため、省スペースで設置可能!

▶ 例:ロボットアーム、エレベーター、小型自動機 など


メンテナンスがしやすい

通常のモーター+減速機の組み合わせでは、各部品ごとに調整が必要になります。

📌 ギヤモーターなら一体型なので、オイル交換や点検が簡単!

🔍 例)

工作機械、昇降機 など


ギヤモーターの減速機とは?初心者向けにわかりやすく解説!

ギヤモーターと減速機の関係とは?

ギヤモーターは、モーターと減速機(ギヤボックス)を一体化した装置です。

減速機があることで、
モーターの回転速度を落としながらトルクを増やすことができます。

例えば、モーター単体では回転が速すぎて力が足りない場合がありますが、
減速機を使えば・・・

  • 適切な回転速度に調整できる
  • 重いものを動かすためのトルクを増やせる

というメリットがあります。


減速機の特徴と種類

減速機にはいくつかの種類があり、
用途によって選ぶことが大切です。

平歯車減速機(ヘリカルギヤ)

  • シンプルな構造で安価
  • 一般的な産業機械に広く使われる

遊星減速機

  • コンパクトで高いトルクを伝達可能
  • ロボットや精密機械に使用される

ウォーム減速機

  • 回転を90°変えられる
  • 自動ロック機能があり、逆転しにくい(エレベーターやコンベアに活用)

傘歯車(ベベルギヤ)減速機

  • 直角方向に動力を伝えられる
  • コンパクトな設計が可能

減速機の選び方

ギヤモーターの減速機を選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。

  • 必要な回転数とトルク
    → 高トルクが必要なら減速比を大きくする
  • 設置スペース
    → コンパクトな機械には遊星減速機が適している
  • 静音性や効率
    → 低騒音ならヘリカルギヤ、効率重視なら遊星減速機
  • コスト
    → シンプルな構造の減速機はコストを抑えられる

減速機は、モーターの回転速度を調整しながら、
トルクを増加させる重要な役割を持っています。

用途に応じた適切な減速機を選ぶことで、
機械の性能を最大限に引き出すことができます。

高トルク・低速化に貢献
機械の動作をスムーズにする
用途に応じたさまざまな種類がある

はじめ
はじめ

ギヤモーターの減速機をうまく活用し、
最適な機械設計を目指しましょう!

スポンサーリンク

ギヤモーターの選定ポイント

必要な回転速度を決める

ギヤモーターにはさまざまな減速比があります。

機械の用途に合わせて適切な回転数(rpm)を選びましょう。

計算例
モーターの回転数(1800rpm) ÷ 減速比(30) = 60rpm

減速比についての関連記事はこちら

必要なトルクを確認する

ギヤモーターは、減速するほどトルク(力)が増えます。
使用する機械がどのくらいの力を必要とするかを確認しましょう。

計算式(簡易的な目安)
必要トルク = 機械の負荷 × 安全率

トルクについての関連記事はこちら

取付方法を選ぶ

ギヤモーターには、以下のような取付タイプがあります。

  • 直交軸型(L字型)
    • コンパクトに配置しやすい
  • 平行軸型(一直線)
    • ベルトやチェーンと組み合わせやすい
  • 中空軸型(シャフトレス)
    • 直接装置に取り付けできる

用途に合わせて、最適な取付方式を選びましょう。


使用環境を考慮する

ギヤモーターは、設置環境に適したものを選ぶことが重要です。

環境に応じた対策

  • 防水・防塵仕様(IP規格)
    → 屋外・粉塵の多い環境に
  • 耐熱仕様
    → 高温の環境で使用する場合
  • 食品用(ステンレス製)
    → 食品工場など衛生管理が必要な場所

ギヤモーターは、回転速度を調整しながら
大きなトルクを発生させることができる便利な装置です。

🔍 特徴

✅ 速度を落としてトルクを増やせる
✅ コンパクトな設計が可能
✅ メンテナンスがしやすい

🔍 選定ポイント

✅ 必要な回転速度とトルクを確認する
✅ 取付方法を決める
✅ 使用環境に適したものを選ぶ

はじめ
はじめ

機械設計では、適切なギヤモーターを選ぶことで、
機械の性能や耐久性を大きく向上させることができます。

用途に合ったギヤモーターを選び、効率的な設計を行いましょう!

まとめ

ギヤモーターは、速度を落としながらトルクを増やせる機能を持ち、
省スペースで設計できる便利な装置です。

適切なギヤモーターを選ぶためには、
必要な回転速度やトルク、取付方法、使用環境を考慮することが重要です。

速度調整しながら高トルクを得られる
コンパクトで設計しやすい
メンテナンスが容易

これらの特性を活かし、機械に最適なギヤモーターを選定することで、
効率的な動作と長寿命化を実現できます。

ぜひ、用途に応じたギヤモーターを選び、
機械設計に活かしてみてください!


はじめ
はじめ

モーターやアクチュエーターなど、
機械の駆動源に関する基礎知識と
選定基準をまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました