前回、第29回では、精密品を安全に流すためのバッファコンベアを実装しました。
精密品は、
- ワーク同士の接触NG
- ストッパへの接触NG
という特殊なルールを持っています。
そのため、普通のワークとは違い、
「止めて整える」のではなく、速度差を利用して間隔を作る
という専用ラインが必要になりました。
ここまでで、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
- 短納期品
それぞれに違った特徴が出てきました。
ただ、現状はまだ、
投入機でワーク種類を1種類選んで流しているだけです。
精密品の投入機なら、精密品しか出てこない。
未加工品なら、未加工品しか出てこない。
これでは、最初からラインを分けておけば成立します。
そこで今回は、いよいよ、複数種類のワークが
ランダムに流れてくる「混合投入機」を追加していきます。
1種類だけなら、仕分ける必要がない

これまでの投入機S・M・Lサイズでは、設備詳細画面から、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
- 短納期品
のどれか1種類を選択できるようにしました。
例えば、精密品を選択すれば、
そこから出てくるのは全部ダイヤ形の精密品です。
これは分かりやすい。
ただ、ライン設計としては、
「これは精密品だから、最初から精密品ラインにつなごう」
で終わってしまいます。
第24回で分岐コンベアを作りましたが、
まだ「ワークを見分けて振り分ける」という使い方にはなっていません。
そこで、複数種類のワークを同じ投入機から流すことにします。
いきなり4種類ではなく、2種・3種・4種に分ける

最初は、4種類全部をランダム投入する設備を1つ作ればいいのでは?とも考えました。
でも、それだと序盤からかなり難しくなります。
- 標準品。
- 未加工品。
- 精密品。
- 短納期品。
4種類すべてをいきなり仕分けるとなると、
必要なラインも一気に複雑になります。
そこでChatGPTと相談して、
混合数そのものを段階的に増やすことにしました。
追加するのは、
- 2種混合投入機
- 3種混合投入機
- 4種混合投入機
の3種類です。
これなら、
2種類から混流を覚える。
↓
3種類で少し難しくする。
↓
最後に4種類すべてを扱う。
という自然な難易度上昇を作れます。
2種混合投入機|4種類から2種類を選ぶ
まずは、2種混合投入機です。
サイズは、2×1マスにしました。
通常の投入機より少し大きいですが、まだ置きやすいサイズです。
設備詳細画面では、4種類のワークから2種類を選択します。
例えば、
- 標準品
- 未加工品
を選択。
すると投入機から、
- 標準品
- 未加工品
- 標準品
- 未加工品
- 未加工品
- 標準品
のように、選択した2種類がランダムで流れてきます。
ワーク選択はドロップダウン式にする
操作方法は、今までの設備詳細UIに合わせます。
2種混合投入機なら、ワーク①と、ワーク②の2つのドロップダウンを表示。
それぞれ、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
- 短納期品
から選択できるようにします。
例えば、
ワーク①:精密品
ワーク②:短納期品
と設定すれば、
精密品と短納期品だけがランダムに投入されます。
設備を置いたあとから変更できるようにしておけば、
試運転しながら組み合わせを変えることもできます。
2種類だけでもライン設計が一気に変わる

例えば、短納期品+精密品を混ぜたとします。
短納期品なら、ストッパを使っても問題ありません。
しかし精密品は、ストッパ接触NG。
つまり、同じラインへそのまま流すと、
精密品側で問題が起きる可能性があります。
そこで、
短納期品は最短ラインへ。
精密品はバッファコンベアのあるラインへ。
と分けたくなります。
ここで初めて、「ワーク種類を見て分岐する」
というライン設計が必要になってきます。
3種混合投入機|4種類から3種類を選ぶ
次は、3種混合投入機です。
こちらは、3×1マスにしました。
横に長い設備です。
2種混合投入機よりさらに場所を取ります。
設備詳細画面では、
ワーク①・ワーク②・ワーク③
の3つをドロップダウンから選択。
例えば、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
を設定すれば、この3種類だけがランダムに投入されます。
3×1というサイズも少しクセがある
ここは今回かなり気に入っている部分です。
3種混合投入機は能力だけでなく、
横に3マス使うという特徴があります。
つまり、
「この設備を置きたいけど、横方向に3マス空いていない」
ということが起きます。
- 土地を広げる。
- 設備の位置を変える。
- コンベア経路を変える。
といった判断が必要になります。
混合数が増えるほど便利になるだけではなく、
レイアウト面では扱いにくくなるわけです。
4種混合投入機|すべてのワークをランダム投入
そして最後が、4種混合投入機です。
これは、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
- 短納期品
すべてをランダムに投入します。
そのため、ワーク種類の選択はありません。
置いた時点で、4種類すべてが対象です。
サイズは、2×2マスにしました。
4マス使う大型設備です。
3種より4種の方が横幅は短い
少し面白いのがサイズです。
3種混合投入機は、3×1。
4種混合投入機は、2×2。
占有マス数は4種の方が多いですが、横幅だけなら3種より短い。
つまり、3種混合投入機は細長い。
4種混合投入機は正方形に近い。
同じ上位設備でも、レイアウト上の使い勝手が違うようにしました。
単純に、4種混合投入機が一番上位だから、
絶対にこれが正解とはしたくありません。
混合投入機の仕様を整理する

現時点では、こんな仕様です。
| 設備 | サイズ | ワーク選択 | 投入方法 |
|---|---|---|---|
| 通常投入機 | S・M・Lサイズ | 1種類 | 選択した1種類 |
| 2種混合投入機 | 2×1 | 4種類から2種類 | ランダム |
| 3種混合投入機 | 3×1 | 4種類から3種類 | ランダム |
| 4種混合投入機 | 2×2 | 選択なし | 4種類すべてランダム |
これなら設備を見るだけでも、
どの程度複雑な混流を作る設備なのか
が分かりやすくなります。
ランダムだけど、毎回バラバラにはしない

ここで重要なのが、ランダム供給の再現性です。
以前、ワーク投入をランダム化したときにも、同じSeedを使って、
同じ条件なら同じ投入パターンになるようにしていました。
今回の混合投入機でも、この考え方を維持します。
例えば試運転1回目が、
- 標準品
- 精密品
- 精密品
- 標準品
- 短納期品
という順番だったなら、リセット後も同じSeedなら、同じ順番で流れる。
これなら、改善前と改善後を同じ条件で比較できます。
完全に毎回違うランダムだと、ラインを改善した結果なのか。
たまたま投入順が良かっただけなのか。
分からなくなってしまいます。
設計ゲームとしては、再現できる方が扱いやすそうです。
2種混合は「混流の入門」にできそう
特に2種混合投入機は、
今後のチュートリアルにも使いやすそうです。
例えば、標準品+未加工品だけを流す。
標準品は加工1回。
未加工品は加工2回。
するとプレイヤーは、
「未加工品だけもう1回加工したい」と考えます。
ここから、
分岐
追加加工
再合流
といった仕組みを覚えられます。
いきなり4種類を扱わせるより、かなり分かりやすいです。
精密品が混ざると一気に難しくなる
次に、未加工品+精密品
あるいは、短納期品+未加工品+精密品
となれば、精密品だけは接触NG。
ストッパも使えません。
つまり、精密品だけバッファラインへ送りたいという要求が出てきます。
第29回で苦労して作ったバッファコンベアが、ここで本格的に意味を持ち始めます。
単独で精密品を流すだけなら、最初からバッファラインにつなげればいい。
でも混流なら、精密品だけを見分けてバッファ側へ送る必要があります。
ゲームとして一段面白くなってきます。
短納期品が混ざると「優先順位」も必要になる
さらに短納期品まで入ってくると、別の問題が出てきます。
短納期品は、投入から5秒以内に出荷というルールです。
通常品と同じ速度で流していたら、間に合わないかもしれない。
合流で順番待ちしていたら、タイムオーバーになるかもしれない。
すると、短納期品を先に流したいという要求が生まれます。
ここから将来的には、優先合流コンベアにもつなげられます。
混合投入機を入れることで、今後追加したい設備の理由もかなり自然になってきました。
4種混合になると「工場全体」を設計する必要がある
4種混合投入機からは、
- 標準品
- 未加工品
- 精密品
- 短納期品
すべてが流れてきます。
つまり、1本のラインだけですべてに対応するのはかなり難しい。
- 標準品は基本ライン。
- 未加工品は追加加工。
- 精密品はバッファライン。
- 短納期品は短距離・高速ライン。
というように、それぞれに適した経路を作りたくなります。
ここまで来ると、単純なコンベアパズルというより、
「混ざった製品を自動で仕分ける工場」になってきます。
サイズの違いも設備選択の一部にする
- 2種なら2×1。
- 3種なら3×1。
- 4種なら2×2。
とサイズを変えたのも、単なる見た目の違いではありません。
工場が狭いと、3×1が意外と置きにくい。
2×2なら横には短いけれど、縦方向も使う。
どの混合投入機を置くかによって、工場レイアウトそのものが変わるようにしたいと思っています。
第25回で土地拡張を作った意味も、こういう大型設備が増えてくるとさらに大きくなります。
「便利な上位設備」ではなく「難しい問題を作る設備」
普通なら、設備をアップグレードすると、
速くなる。便利になる。ということが多いです。
でも今回の混合投入機は少し違います。
混合数が増えるほど、プレイヤー側の問題も増えます。
2種なら、2種類を仕分ければいい。
3種なら、3種類。
4種なら、4種類すべて。
つまり、上位設備ほどゲームを難しくするという少し変わった設備です。
ただし、そのぶん1台から複数製品を供給できる。
設備スペース。コスト。ラインの複雑さ。
このあたりでトレードオフを作れそうです。
今回で「仕分ける理由」ができた
これまで識別センサの話は何度か出ていました。
でも、ワークが最初から種類別に投入されているなら、
正直、識別する必要がありません。
今回、2種・3種・4種混合投入機を追加したことで、
初めて、「流れてきたワークが何なのか判断したい」という理由ができました。
- 丸なのか。
- 四角なのか。
- ダイヤなのか。
- 三角なのか。
それを判別して、それぞれ適したラインへ送る。
ようやく識別センサが、ゲームに必要な設備になってきました。
次は「混ざったワークを識別する」
今回、第30回では、
- 2種混合投入機
- 3種混合投入機
- 4種混合投入機
を追加しました。
これによって、今まで1種類ずつ流れていた工場へ、
複数種類のワークが混ざって流れ始めます。
ただ、現状では、混ざって流れてくるだけ。
まだ自動で仕分けることはできません。
そこで次は、識別センサを実装して、
流れてきたワークが、
を判定できるようにしたいと思います。
混合投入
↓
識別
↓
分岐
↓
専用ライン
ここまでつながれば、今まで作ってきた複数ライン・分岐・バッファコンベアが、
いよいよ一つのゲームシステムとしてつながってきそうです。


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