【単位の雑学】実は世界共通じゃない?国によって違う単位をわかりやすく解説【SI単位系】

図面・CAD

私たちは普段、「mm」「kg」「℃」などの単位を当たり前のように使っています。

しかし、実は世界中で同じ単位が使われているわけではありません。

例えば、

▶ アメリカではインチ(in)やフィート(ft)
▶ イギリスでは道路標識がマイル(mile)
▶ 気温は華氏(℉)を使う国もある

など、国や地域によって使用する単位が異なります。

機械設計では海外メーカーの部品や図面を扱うことも多いため、
単位の違いを知っておくことは設計ミスの防止にもつながります。

この記事では、世界で使われている代表的な単位の違いや、
機械設計で注意したいポイントをわかりやすく解説します。


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実は世界共通なのは「SI単位系」

現在、多くの国ではSI単位系(国際単位系)が採用されています。

例えば…

物理量SI単位
長さmm・m
質量g・kg
N(ニュートン)
圧力Pa(パスカル)
温度℃・K

日本をはじめ、多くの国ではこのSI単位系が標準です。
しかし、すべての国が完全にSI単位へ統一されているわけではありません。


SI単位系とは?

SI単位系 = 世界共通で使うための標準単位
(SI = International System of Units / 国際単位系)

なぜSI単位系が作られたの?

昔は国ごとに違う単位を使っていました。

国・地域使っていた単位
日本尺・寸
アメリカインチ・フィート
ヨーロッパさまざまな単位

これでは、機械や図面をやり取りするときに非常に不便です。
「世界中で同じ単位を使おう!」という考えで作られたのが SI単位系 です。

長さの単位|インチを使う国も多い

日本ではミリメートル(mm)が一般的ですが、
アメリカでは現在でも

  • インチ(in)
  • フィート(ft)
  • ヤード(yd)
  • マイル(mile)

が日常的に使われています。

例えば、

  • モニターサイズ
  • 配管ねじ
  • 木材
  • 工具

などは世界中でインチ表記が残っています。

機械設計でも海外製部品や日本でも古い図面では
インチを目にすることが少なくありません。


温度|摂氏と華氏

日本では℃(摂氏)を使用します。
一方、アメリカでは℉(華氏)が一般的です。

例えば、

  • 日本
    • 30℃
  • アメリカ
    • 約86℉

となります。

海外の仕様書では温度単位を確認することが重要です。


圧力|実は種類がたくさんある

機械設計では圧力の単位も注意が必要です。

例えば、

  • MPa
  • Pa
  • bar
  • psi
  • kgf/cm²

など様々な単位があります。

海外製のエア機器や油圧機器では、
psi(ポンド毎平方インチ)が使われることもあります。

例えば、0.7MPa≒100psi 程度になります。


重さと質量も国によって違う

日本では 『 kg 』を使います。

一方、アメリカでは

  • lb(ポンド)
  • oz(オンス)

がよく使われます。

例えば、約1kg≒2.2lbです。

海外製品を購入すると、
重量表示がポンドになっていることも珍しくありません。


速度も違う

日本では『 km/h 』を使用します。

しかし、アメリカやイギリスでは
mph(マイル毎時)が使われることがあります。

例えば、60mph≒96km/hになります。

野球のピッチャーの球速は「mph(マイル毎時)」で表されるので、
アメリカでは球速=mph が常識。

🔍

  • 100 mph(約161 km/h)
    • 大谷翔平やメジャーのトップ投手が投げる “剛速球”

SI単位系以外で今でも使われている代表的な単位

現在、世界の多くの国ではSI単位系(mm、kg、Nなど)が採用されていますが、
実際には国や業界によって独自の単位が今でも広く使われています。

特にアメリカではヤード・ポンド法が日常生活や産業で根強く残っています。

国や地域ごとによく使われる単位

国・地域単位単位記号SI単位換算主な用途
🇺🇸 アメリカインチin25.4mm図面・配管・工具
🇺🇸 アメリカフィートft304.8mm建築・設備
🇺🇸 アメリカヤードyd914.4mm建築・スポーツ
🇺🇸 アメリカマイルmile約1.609km道路距離
🇺🇸 アメリカポンドlb約0.454kg重量
🇺🇸 アメリカオンスoz約28.35g食品・部品
🇺🇸 アメリカPSIpsi約6.895kPa空圧・油圧
🇺🇸 アメリカ華氏℃へ換算が必要気温
🇺🇸 アメリカガロンgal約3.785L(米)液体容量
🇬🇧 イギリス馬力hp約746Wモータ・エンジン
🇬🇧 イギリスマイルmile約1.609km道路標識
🇬🇧 イギリスフィートft304.8mm身長・建築
🇬🇧 イギリスパイントpint約568mL(英)飲料
🇯🇵 日本(旧単位)約303mm建築・木工
🇯🇵 日本(旧単位)約30.3mm木工・建築
🇯🇵 日本(旧単位)約1.818m建築
🇯🇵 日本(旧単位)約1.62㎡部屋の広さ
🇯🇵 日本(旧単位)約3.306㎡土地・住宅
🇯🇵 日本(旧単位)約180mL米・日本酒
🇯🇵 日本(旧単位)約1.8L酒・穀物
🇯🇵 日本(旧単位)約3.75kg昔の重量単位

🔍 実務ポイント

海外メーカーの図面やカタログでは、
インチ・ポンド・PSI・華氏などの非SI単位が現在でも広く使われています。

また、日本でも建築分野では坪・尺・寸などの
伝統的な単位が使われることがあります。

そのため、設計者は「数字だけを見るのではなく、必ず単位まで確認する」ことが重要です。
単位の違いを理解しておくことで、設計ミスや部品選定ミスを防ぐことができます。

機械設計でよく遭遇する単位の違い

設計者が特に注意したいのは次のような単位です。

項目日本で一般的海外で見かける例
長さmmin (インチ)
ft (フィート)
重量・質量kglb (ポンド)
圧力MPapsi(重量ポンド毎平方インチ)
bar (バール)
温度℉ (華氏)
速度kmmph (マイルパーアワー)

海外メーカーのカタログや図面では、これらの単位が混在していることもあります。


なぜ世界共通にならないの?

「世界中で同じ単位を使えば便利なのに…」と思うかもしれません。

しかし、長年使われてきた単位は、

  • 法律
  • 産業
  • 教育
  • 文化
  • 日常生活

に深く根付いています。

そのため、一度にすべてをSI単位へ変更することは簡単ではありません。

特にアメリカでは、インチやポンドなどの
ヤード・ポンド法が現在でも広く使われています。


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実務で重要なのは「単位を確認すること」

機械設計では、「数字」だけを見るのではなく、
単位まで確認する習慣が重要です。

例えば、「100」という数字でも、

  • 100mm
  • 100in
  • 100psi
  • 100MPa

では、まったく意味が異なります。

単位の見落としは、
部品選定ミスや設計トラブルにつながることもあるため注意しましょう。


単位の違いは意外と身近

実は私たちの身の回りにも、海外の単位は多く残っています。

例えば、

  • テレビやモニターの画面サイズ(インチ)
  • 自転車や自動車のホイール径(インチ)
  • 管用ねじ(1/4、1/2インチなど)
  • ゴルフクラブの長さ(インチ)

普段何気なく使っているものにも、海外由来の単位が使われています。


まとめ

現在、多くの国ではSI単位系(mm、kg、MPaなど)が採用されていますが、
世界中が完全に同じ単位を使っているわけではありません。

特にアメリカではインチやポンド、華氏などが現在でも広く使用されており、
海外製品や図面ではこれらの単位を目にする機会があります。

機械設計では、単位の違いを理解し、
「数字だけでなく単位まで確認する」ことが重要です。

単位の背景を知ることで、
海外メーカーとのやり取りや図面の読み取りがスムーズになり、
設計ミスの防止にもつながります。


図面とCADはアイデアを具体的な形にし、
設計意図を正確に伝えるための重要な手段です。

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